【ローマ育ちの生垣技術】トピアリーとは?おすすめのトピアリーもご紹介

海外のガーデンでよく見かける、樹木を動物や幾何学的な形にかたどったオブジェ。

こちらは「トピアリー」と呼ばれる庭園の生垣技術で、主にヨーロッパで広まりました。

美しいガーデンで存在感のあるデザインは目を引き、自宅では玄関先やベランダに飾られているお宅もあります。

人の手を加えて形を作ったトピアリーは、一風変わった印象や目を引く効果が。

今回は、ヨーロッパで育った生垣技術トピアリーを解説します。

インテリアにも最適なおすすめのトピアリーもご紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。

トピアリーとは?

トピアリーとガーデン

トピアリーは、樹木を刈り込んで作ったオブジェクト、もしくはその生垣技術を指します。

トピアリーは、主にヨーロッパで広まり、第2次世界大戦後にはアメリカでも広く取り入れられました。

1960年代のディズニーランドに、キャラクターの形をしたトピアリーが登場したおかげで一躍注目を集めます。

現在では、ガーデン以外でもテーマパーク、イベント会場、フォトスポットなどでトピアリーの姿を見れます。

西洋庭園だけでなく、日本庭園でも松を刈り込んで鶴や船をかたどっている姿が。

さまざまな場面で登場するトピアリーですが、その起源はギリシャ、古代ローマにまでさかのぼります。

トピアリーの歴史

トピアリーの語源は、ラテン語のTOPIA(刈り込む)だと言われています。

古代ギリシャあるいは古代ローマ時代の庭師が、生け垣に自分のイニシャルを刈り込んだのが始まりだとか。

ローマ帝国の衰退後は、ルネッサンス期に庭園技術も花開き、イタリアにおいて多数のトピアリーを有した名園が建設されました。

さまざまな宮殿においてトピアリーが流行し、数多くの技法が発達。

ヨーロッパ全土に広がります。

18世紀にはイングリッシュガーデンが台頭し、トピアリーは一度衰退。

20世紀に入り、アメリカにおいて動物をかたどった単体のトピアリーが多く登場しました。

トピアリーの効果

トピアリーは存在感だけでなく、さまざまな効果を空間に与えます。

玄関先やベランダに飾れば、フォーマルな空間を演出。

ガーデニングのアクセントとして取り入れればぬくもりを空間に与えます。

モニュメントの1つとして取り入れたテーマパークや公園なども多く、さまざまな場面で活躍する技法です。

トピアリーの種類

ディズニーのトピアリー

トピアリーは、長い歴史のなかで、いくつかの種類が登場しました。

  • 刈り込み型
  • 立体フレーム型
  • 立体花壇
  • スタッフドモストピアリー
  • フラワートピアリー

トピアリーは、刈り込み型から始まり、時代とともに技術が向上し、種類も豊富になりました。

立体フレーム型では、金属やアイアンで作った方に樹木やつる性植物を仕立てます。

立体花壇は、鉄骨で作られた土台に、花壇苗のポットをはめ込んで造られる形です。

刈り込み型のトピアリーでは、幾何学模様・動物・王冠・船などさまざまな形を楽しめます。

庭園のスタイルがイタリア式~フランス式~オランダ式~イギリス式と変化していくなかで、トピアリーも発展していきました。

トピアリーは映えるオブジェとして人々に親しまれています。

Point

最近では、誰でもかんたんに作れる手軽なトピアリーが、家庭用として人気です。

トピアリーに向いた樹木

トピアリーのある庭園

トピアリーに向いている樹木は、常緑樹がおすすめです。

特に、強い刈り込みにも耐える丈夫さがあり、比較的葉が細かく、小枝が多いものが好まれます。

実際のトピアリーでは、主にイチイ・ツゲ・イヌツゲ・マメツゲ・コニファーなどが使われます。

トピアリーに初めて挑戦する方は、ある程度葉が茂った常緑樹がおすすめ。

フレーム型なら成長の早いヘデラやオオイタなどを選びましょう。

自宅でトピアリーを楽しむなら、葉が小さい常緑樹が向いています。

自宅で楽しむトピアリー

インテリアのトピアリー

自宅で楽しむならフラワートピアリーやグリーントピアリーを取り入れてみませんか。

ブリザーブドフラワーを使用したフラワートピアリーは、インテリアの主役にもなれ、エレガントな雰囲気を空間に与えます。

素朴でナチュラルな雰囲気を楽しむなら、グリーントピアリーがおすすめ。

ボール型のグリーントピアリーは、男性にも人気。

大切な方へのプレゼントなら、動物トピアリーも注目されています。

樹木を刈り入れた小さなトピアリーは、動物の形にしあげたインテリアスタイルも人気。

花やつるとトピアリーを組み合わせるとより統一感が生まれます。

トピアリーを見て、体験して楽しんでみて

トピアリーは、空間にアクセントや変わった印象を与えます。

自宅で楽しむもよし、フォトジェニックなスポットを楽しむもよし。

さまざまな場面で取り入れられていますので、ぜひ見つけてみてはいかがですか。

トピアリーも活躍するイングリッシュガーデンについてはこちら。

>>イングリッシュガーデンとは?おすすめの植物もご紹介【華やかな庭をつくる】

投稿者プロフィール

ryonote
コーヒー歴10年以上。コーヒーと紅茶を愛するwebライター。
喫茶店が大好きで、新しい味わいとデザインに出会うために日本中を旅しています。
webマーケティングやwebデザインも手掛ける。最近の趣味はインドアガーデニング。