【入門】キリマンジャロコーヒーはどんな味?特徴やおいしい飲み方について解説

キリマンジャロコーヒーは、アフリカの最高峰キリマンジャロ山の中腹で栽培されたコーヒーです。
マイルドなコク、上質な酸味、甘酸っぱい芳醇な香りを楽しめます。
さっぱりとした飲み心地で、日本でも古くから人気のある銘柄です。
Point
キリマンの愛称で親しまれ、ほとんどの喫茶店や焙煎店で取り扱われています。
昭和の時代には、お店の名前にキリマンジャロを使う店舗が続出するほどなじみ深いコーヒーでした。
最近では、ほか銘柄の勢いに押されている面もありますが、その魅力や旨味は健在。
本記事では、キリマンジャロコーヒーの特徴・風味・おいしい飲み方について解説します。
目次
キリマンジャロコーヒーの特徴

キリマンジャロコーヒーは、アフリカのタンザニアにあるキリマンジャロ地域で栽培されています。
日本にコーヒーが上陸した当初から人気があり、ブルーマウンテンとあわせてコーヒーの代名詞的存在です。
キリマンジャロコーヒーが一般的な名称ですが、タンザニアコーヒーと呼ばれる場合も。
喫茶店の定番というイメージがありますが、初期は知名度が低く、1900年代から徐々に名が広がります。
1953年に公開されたヘミングウェイ原作「キリマンジャロの雪」の大ヒットが日本人気へとつながりました。
もちろん、COFFECEでもキリマンジャロコーヒーをご提供。
上質な酸味がありながらも、飲みやすいキリマンジャロコーヒーは人気メニューの1つです。
キリマンジャロコーヒーの産地
キリマンジャロは、タンザニアとケニアの国境付近にあるアフリカ大陸最高峰の山岳です。
キリマンジャロコーヒーは、標高5,895mのキリマンジャロの中腹、標高1,500m~2,000mの地域で栽培されています。
栽培地は、十分な降水量と、昼夜の寒暖差がある地域です。
このような気候ではコーヒー豆の実が締まり、水分量が多く、硬い豆に育ちます。
キリマンジャロコーヒーの歴史
タンザニアでコーヒー豆の栽培がスタートしたのは、約300年前。
インド洋から来たキリスト宣教師が、教会の裏庭にコーヒーノキを植え、苗を農民にわけたのが始まりとされています。
20世紀初頭になると、コーヒー産業が本格的に始まりますが、降水量の多い東アフリカでは当初、栽培が上手くいきませんでした。
コーヒー農園は増加し、より栽培に適した環境を求め、標高の高いエリアに移動し、現在のキリマンジャロ地域に移ります。
生産量が増加し、輸出が盛んになったため、徐々に人気を集めました。
キリマンジャロコーヒーの等級
キリマンジャロコーヒーの等級は、タンザニアコーヒー協会によって定められています。
タンザニアでは、スクリーンサイズでランクを決定。
上からAA、ABの順になっています。
Point
スクリーンとは「ふるい」のこと。スクリーンサイズは「ふるいにかけて、網目の大きさで測られたサイズ」を表します。
最高ランクのAAでは、スクリーンサイズが6.75mm以上と厳しい条件が定められています。
日本では、キリマンジャロのコーヒー豆は大きいと有名ですが、それだけ質の高いキリマンジャロコーヒーが輸入されている証です。
キリマンジャロコーヒーの風味

キリマンジャロコーヒーは、焙煎度によって風味が異なる特徴を持ったコーヒーです。
ここからは、キリマンジャロコーヒーの風味について解説します。
キリマンジャロコーヒーの味わい
キリマンジャロコーヒー最大の特徴は、上質な酸味です。
生豆の状態でも甘酸っぱい香りを感じるほど、酸味の強さがあります。
柑橘系や花を思わせるフルーティーな香り。
苦味は少なく、しっかりとしたコクと雑味のない後味。
軽い飲み口ながら、深いコクとパンチのある酸味は野性的と称されるほどです。
キリマンジャロコーヒーの香り
キリマンジャロコーヒーの香りは、アロマのような華やかな香りです。
柑橘系の甘酸っぱさやバニラのような甘い香りを内包。
華やかで優雅な香りは、キリマンジャロコーヒーが人気な理由の1つです。
焙煎度で変わる風味
キリマンジャロコーヒーは、焙煎度で風味が変わる特徴を持っています。
浅入りや中煎りでは、しっかりと酸味と軽やかな口当たりになります。
爽やかで苦みの抑えられたキリマンジャロコーヒーを楽しみたい方におすすめです。
深煎りでは、甘い香りと香ばしさがプラス。
キャラメルような香りが、キリマンジャロコーヒーの魅力をさらに引き立てます。
キリマンジャロコーヒーのおいしい飲み方

ここまでキリマンジャロコーヒーの特徴や風味を解説しました。
個性のあるキリマンジャロコーヒーを、せっかくならおいしく飲みたいですよね。
ここからは、キリマンジャロコーヒーのおいしい飲み方について解説。
自宅でもカフェでもおいしいキリマンジャロコーヒーが飲めるようになりますので、ぜひ参考にしてください。
ブラック
キリマンジャロコーヒーの風味を最大限味わうなら、ブラックがおすすめです。
キリマンジャロコーヒーの酸味は、ミルクとの相性がよくありません。
キリマンジャロコーヒーの特徴を活かすためにも、まずはブラックで味わいましょう。
低温でドリップ
キリマンジャロコーヒーをドリップする場合には、80℃~85℃の低温でドリップしましょう。
お湯の温度が高いと、ドリップしている間に酸味が損なわれ、キリマンジャロコーヒーの旨味が弱まります。
酸味のあるコーヒーでは、高温でドリップしないように注意が必要です。
また、蒸らしたのちにお湯を注ぐ際にも、なるべく早く注ぎましょう。
時間をかけず、素早く注ぐことで、深いコクのあると華やかな香りがより際立ちます。
コーヒーゼリーにしてもおすすめ
キリマンジャロコーヒーは、コーヒーゼリーにしてもおいしいとご存じでしたか?
爽やかで苦みと雑味のない風味が、コーヒーゼリーに最適。
生クリームやアイスクリームをトッピングしても美味しくいただけます。
キリマンジャロコーヒーのおすすめブレンド

キリマンジャロコーヒーは、上質な酸味が特徴ですが、酸味が苦手な方には飲みづらい銘柄といえます。
しかし、キリマンジャロコーヒーの風味は魅力的で、飲んでみたいという方も。
キリマンジャロコーヒーをより飲みやすくしたい方に、以下でおすすめのブレンドをご紹介します。
ブラジルコーヒー
キリマンジャロコーヒーは、ミルクとあまり相性のよくない銘柄です。
酸味をもう少し抑えたいという方は、キリマンジャロコーヒーとブラジルコーヒーのブレンドをおすすめします。
ブラジルコーヒーは、バランスが取れた風味が特徴です。
キリマンジャロコーヒーの甘い香りや深いコクを活かしつつ、酸味を抑えたマイルドな味わいを楽しみましょう。
適度な苦みもプラスされるので、キリマンジャロコーヒーに物足りなさを感じる方にもおすすめです。
グアテマラ
マイルドな口当たりと、繊細な酸味を楽しむなら、グアテマラとのブレンドはいかがですか。
芳醇な香りと苦味がプラスされ、キリマンジャロコーヒーの魅力がより引き立ちます。
Point
ブレンドの場合には、フルシティロースト以上で焙煎したグアテマラを選びましょう。シティロースト以下では、シャープな酸味がキリマンジャロコーヒーとぶつかります。
マンデリン
キリマンジャロコーヒーに深い苦味をプラスするなら、マンデリンがおすすめです。
キリマンジャロコーヒーの酸味とマンデリンの苦味は相性抜群。
深いコクがありながらも、爽やかな口当たりという共通点もあるので、違和感なくおいしいブレンドコーヒーに仕上がります。
まとめ
今回は、キリマンジャロコーヒーの特徴やおいしい飲み方について解説しました。
キリマンジャロコーヒーは、上質な酸味・力強いコク・華やかなで優雅な香りが人気のコーヒーです。
日本に輸入されるキリマンジャロコーヒーは、上質なものが多く、古くからコーヒーの代名詞でもありました。
もちろん、COFFECEで提供しているキリマンジャロコーヒーも最上級。
ぜひ、キリマンジャロコーヒーのおいしさを味わってみてください。
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投稿者プロフィール
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コーヒー歴10年以上。コーヒーと紅茶を愛するwebライター。
喫茶店が大好きで、新しい味わいとデザインに出会うために日本中を旅しています。
webマーケティングやwebデザインも手掛ける。最近の趣味はインドアガーデニング。
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