【入門】ブルーマウンテンコーヒーはどんな味?特徴やおいしい飲み方について解説

ドリップコーヒー

ブルーマウンテンコーヒーは、日本国内でも「ブルマン」「コーヒーの王様」として親しまれているコーヒーです。

高級なコーヒーとして知名度が高く、普段コーヒーを飲まない方でも名前は聞き馴染みがあるという方も多くいるのではないでしょうか。

芳醇な香り、繊細な味わいを持ったコーヒーで、ストレートはもちろん、ブレンドも大変人気。

しかし、一部では質の問題も話題になっています。

Point

COFFECEでは、ブルーマウンテンの質の高いストレートをお手軽な値段で味わえます。

スターバックスを始めとするセカンドウェーブ系のチェーン店ではあまり取り扱われていないコーヒーだけに、喫茶店や専門店ではぜひ味わってみたいコーヒーです。

本記事では、ブルーマウンテンコーヒー特徴・風味・おいしい飲み方について解説します。

ブルーマウンテンコーヒーの特徴

コーヒー

ブルーマウンテンコーヒーは、ブルーマウンテン山脈で作られているコーヒーです。

ブルーマウンテン山脈は、カリブ海に浮かぶ島ジャマイカにあります。

ジャマイカにあるブルーマウンテン山脈で収穫されているため、ブルーマウンテンコーヒーと名づけられました。

産地=コーヒー名になる場合が多いです。例えばキリマンジャロコーヒーもキリマンジャロ山の中腹で栽培されています。

ブルーマウンテンコーヒーの産地

ジャマイカ島は、国内総面積のうち約8割に山地が広がっています。

栽培に適した気候から、ブルーマウンテンコーヒーだけでなくさまざまなコーヒーの栽培が盛んです。

Point

ジャマイカ島の面積は、岐阜県とほぼ同じ。

ブルーマウンテン山脈の標高800m~1,200mのエリアで栽培されたコーヒー豆だけが、ブルーマウンテンコーヒーの名前を付けられます。

ブルーマウンテンコーヒーの栽培地は、水はけのよい急斜面・1日の寒暖差が8℃以上・弱酸性の優れた土壌など、コーヒーの栽培に最適な環境です。

また、山脈の由来にもなった青みがかった霧が頻繁に発生し、土壌に適度な水分を与えます。

特殊な環境によって、ブルーマウンテンコーヒーの芳醇で繊細な風味は生み出されます

ブルーマウンテンコーヒーの歴史

ジャマイカ島で本格的にコーヒーの栽培が始まったのは1728年。

フランス領のマルティニークからコーヒー豆の苗木が持ち込まれました。

その後、ブルーマウンテンコーヒーとして市場に出回ったのは1984年。

日本国内においても、戦前からブルーマウンテンコーヒーの輸入はあったそうですが、人気に火をつけたのは昭和30代のコーヒーブームです。

当時、ブルーマウンテンは「英国王室御用達」の看板を掲げて大流行。

ちなみに、実は英国王室御用達というのは商社マンが考えた嘘。当時、ジャマイカがイギリスの植民地であったため、このようなキャッチフレーズを使ったそうです。

高級志向やブランド志向が日本人にマッチし、たちまちブルーマウンテンコーヒー=最高級コーヒーとして大ヒットします。

現在でも高級なコーヒーとして、日本人に親しまれるコーヒーです。

ブルーマウンテンコーヒーは世界的に知られていない?

日本人の感覚からすると、少々驚きですが、ブルーマウンテンコーヒーは世界的にはあまり知られていないコーヒーです。

しかも、世界的な知名度が伸びない理由に、日本人が大きく関わっているのも驚き。

実は、生産されるブルーマウンテンコーヒーの70~80%は日本に輸出されています。

希少なブルーマウンテンコーヒーのほとんどが日本に輸出されているので、他国では滅多にお目にかかれないコーヒーになってしまいました。

海外でせっかくならブルーマウンテンコーヒーを飲もうと思っても、メニューに載っているのは稀です。

国内ではさまざまな喫茶店やカフェで提供されていますが、日本ならではのメニューと言えます。

ブルーマウンテンコーヒーの等級

ブルーマウンテンコーヒーは高い品質を保証するため、ジャマイカ政府が管轄する「コーヒー農業公社(CIB)」によってチェックがされています。

政府が関わっている点からも、厳正なチェックがなされ、味・色味・豆の形や大きさはもちろん、農薬の散布や収穫工程など生産者の栽培状況までチェック。

すべての条件をクリアしたコーヒーだけが、ブルーマウンテンコーヒーを名乗れるようになります。

ブルーマウンテンコーヒーのランク付けは、豆の大きさで行われており、もっとも大きい順にブルーマウンテンNo1.No2,No3,ピーベリーと分けられます。

もちろん、大きさだけでなく品質も重要で、実際にNo.1にランク付けされる豆は全体の30%程度です。

ブルーマウンテンコーヒーのブランド力

コーヒー

ブルーマウンテンコーヒーが高級だと言われる理由にブランド力があります。

もちろん、高い品質や風味が高級感を生み出している面もありますが、日本国内においてはブルーマウンテンコーヒー=高級品というブランドが確立しているのも大きな要因です。

ブルーマウンテンコーヒーが日本のコーヒーブームで高級品としてのブランドを確立しましたが、ジャマイカはブルーマウンテンコーヒーのブランディングに非常に力を注いでいます。

  • 希少性
  • 手作業での栽培
  • 政府管轄の協会により品質の管理

一方で、あまりにもブランドとしての地位が確立されたため、デメリットも生まれてしまいました。

価格の高騰

ブルーマウンテンコーヒーの価格は、ほかのコーヒー豆と比べても非常に高い価格設定です。

コーヒーの中でもとくに評価されているスペシャルティーコーヒーと比べても、高めの設定がされています。

実際に、ブルーマウンテンコーヒーの価格を出せば、カップ・オブ・エクセレンスの上位ロットを仕入れることもできます。

カップ・オブ・エクセレンスとは、スペシャルティコーヒー生産の可能性がある国
で1年に1度行われる世界最高峰の国際品評会です。

とはいえ、ブルーマウンテンコーヒーが魅力あるコーヒーである点には変わりありません。

COFFECEにおいてもオーナー自ら厳選したブルーマウンテンコーヒーを取り扱い、お求めやすい価格で提供しています。

「ブルーマウンテンコーヒーだから、ほかのコーヒーよりも高い設定」ではなく「美味しいコーヒーを買いやすい価格」で提供していますので、ぜひ味わってみてくださいね。

偽物が出回っている?!

ブルーマウンテンコーヒーの問題点としてよく挙げられる事例が、ブルーマウンテンコーヒーの偽物が出回っているという内容です。

実際、かつてはブルーマウンテンコーヒーの生産量<輸出量となっている時期があり、明らかに別の場所で収穫されたコーヒー豆をブルーマウンテンとして輸出していました。

多い年でその数はなんと3倍。

ただし、現在では厳格なチェックのもと、偽物は非常に少なくなり、本物のブルーマウンテンコーヒーだけが販売されています。

COFFECEのブルーマウンテンコーヒーはもちろん、厳しいチェックを潜り抜けた本物を取り扱っています。

ブルーマウンテンコーヒーには、確かに負の面もありますが、それはブルーマウンテンコーヒーの問題ではなく、取り扱う人たちによって作られました。

ブルーマウンテンコーヒーの魅力は何も変わっていませんし、飲みたいという方も根強くいます。

ぜひブルーマウンテンコーヒーの魅力を知って、美味しく味わいましょう。

ブルーマウンテンコーヒーの風味

ドリップコーヒーとカップ

ブルーマウンテンは繊細ながらバランスの取れた風味が特徴です。

酸味・苦味・甘味が調和され、均等な味わいは黄金のバランスと称されるほど。

ほかのコーヒーにはない、唯一の味わいを楽しみましょう。

芳醇で豊かな香りは、甘みがあり上品なフレーバー。

すっきりとした苦味、優しい酸味は口当たりのよさを感じます。

濃厚な甘味と重厚なコクはバランスがよく、重すぎず、軽すぎない。

しっかりとしたボディで、長く余韻を楽しめます。

Point

ちなみにブルーマウンテンコーヒーは、適切な焙煎で、低温で抽出するのがおすすめ。

風味を最大限に楽しみたい方は、ぜひCOFFECEのブルーマウンテンコーヒーを味わってみてください。

ブルーマウンテンコーヒーのおいしい飲み方

コーヒー

ここまでブルーマウンテンコーヒーの特徴や風味を解説しました。

高級であるブルーマウンテンコーヒー、せっかくならおいしく飲みたいですよね。

ここからは、ブルーマウンテンコーヒーのおいしい飲み方について解説。

自宅でもカフェでもおいしいブルーマウンテンコーヒーが飲めるようになりますので、ぜひ参考にしてください。

おすすめの焙煎度

ブルーマウンテンコーヒーの魅力を最大限に引き出すなら、ミディアムロースト~シティローストがおすすめです。

ブルーマウンテンコーヒーは、浅めの煎りでもバランスのよい風味を生み出します。

一般的に浅煎りでないほうが香ばしさがあり、そういった提供の仕方をしているお店も。

しかし、ブルーマウンテンコーヒーの魅力を引き出すならフルシティロースト以上の深煎りをおすすめしません。

Point

深煎りでは、酸味のバランスが崩れ、ブルーマウンテンコーヒーの繊細さが損なわれます。

お店でブルーマウンテンコーヒーを頂く際には、焙煎度について聞いてみても面白いです。

お店によってこだわりがあるので、喜んで教えてくれますよ。

ちなみに、自宅でコーヒーを楽しむ方の強い味方であるKALDIのブルーマウンテンコーヒーNo.1は、浅入りで焙煎されています。

非常にバランスの取れた魅力たっぷりのコーヒーなので、自宅でブルーマウンテンコーヒーを楽しみたい方におすすめです。

ブラック

ブルーマウンテンコーヒーの芳醇で繊細な風味は、ブラックで頂くとよりおいしく感じます。

豊かな香りとバランスの取れた味わいは、そのまま楽しみましょう。

せっかくの高級コーヒー豆なので、自宅で楽しむ方はドリップコーヒーで楽しむのがおすすめ。

COFFECEでももちろん、丁寧にドリップをしたブルーマウンテンコーヒーを提供しています。

ブルーマウンテンコーヒーのおすすめブレンド

コーヒー豆

できるならストレートを味わいたいブルーマウンテンコーヒーですが、どうしても価格が高くなる傾向にあります。

お手軽にブルーマウンテンコーヒーを味わいたい方は、ブレンドもおすすめ。

お店によっては半値近くまで値段が抑えられている場合も。

ブルーマウンテンコーヒーをまずお手軽に楽しみたいという方におすすめのブレンドをご紹介します。

キリマンジャロコーヒー

ブルーマウンテンコーヒーの魅力を損なわず、バランスの取れた風味を作るならキリマンジャロコーヒーとのブレンドがおすすめです。

上質な酸味が加わりながらも、ブルーマウンテンコーヒーの調和された風味をそのまま。

ストレートに比べ、酸味をしっかりと感じるため、酸味が好きな方はブレンドの方がおいしいと感じる方もいます。

ブラジル・グアテマラコーヒー

黄金のバランスはそのままに、価格を抑えたブルーマウンテンコーヒーを楽しみたい方はブラジルコーヒーやグアテマラコーヒーがブレンドされたブルーマウンテンコーヒーがおすすめ。

自分でブレンドするというよりは、お店のブレンドでこれらを使用している商品を探しましょう。

ストレートと同じように、調和のとれた風味をしっかりと感じ、コクはよりマイルドな口当たりになります。

まとめ

本記事では、ブルーマウンテンコーヒーの特徴やおいしい飲み方について解説しました。

コーヒーの王様と称されるブルーマウンテンコーヒーですが、以外にも世界的な知名度は低いです。

その理由が日本にあるというのも驚き。

近年では飲む機会も少なくなっている面もありますが、バランスの取れたまさにコーヒーというべき風味をぜひ味わってみてさい。

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投稿者プロフィール

ryonote
コーヒー歴10年以上。コーヒーと紅茶を愛するwebライター。
喫茶店が大好きで、新しい味わいとデザインに出会うために日本中を旅しています。
webマーケティングやwebデザインも手掛ける。最近の趣味はインドアガーデニング。