【基本】コーヒーは血糖値を下げる?上げる?【期待される効果を解説】

コーヒーとマグカップ

コーヒーが血糖値に影響するという話は有名ですが、血糖値を上げるとも、下げるとも言われます。

現在、糖尿病とコーヒーの関係について研究が盛んにおこなわれていますが、さまざまな意見があり、明確な結論ができいないのが現状です。

世界中の研究でコーヒーは血糖値を下げるという説を証明するデータが報告されていますが、身体に悪いという反対意見もあります。

さまざまな意見の中で、コーヒーによって血糖値が下がる効能を証明する研究がいくつも報告されています。

ただし、コーヒーには飲み方や、副作用に注意しなければならない面も。

本記事では、コーヒーが血糖値に影響する効能と、注意すべき飲み方について解説します。

コーヒが血糖値に与える影響

コーヒー

大前提として、コーヒーが血糖値に及ぼす影響は治験のような厳密な科学的検証を受けているわけではありません。

日本国内や海外でさまざまな研究を通して、血糖値に影響する効能があるとされています。

飲み方も大きく影響を及ぼします。例えば、お菓子を食べながらコーヒーを飲めば、血糖値は上昇します。

以下では、コーヒーに期待される血糖値への影響をまとめました。

2型糖尿病の発症リスクを抑える

国内の糖尿病の9割は2型糖尿病ですが、コーヒーは2型糖尿病の発生リスクを抑制する効果が期待されています。

マウスを用いた研究では、マウスにおいてコーヒーの摂取が高血糖発症の抑制や耐糖能を改善する研究結果が公表。

各国で2型糖尿病や生活習慣病の予防効果がコーヒーに期待されています。

Point

2009年に国立国際医療研究センターから発表された研究では、コーヒーを1日3~4杯飲む人は、ほとんど飲まない人に比べ2型糖尿病のリスクが男性で17%、女性で38%低下すると発表されました。

同じくカフェインを含む、紅茶や烏龍茶では同様の結果がでなかったため、コーヒーに含まれるカフェイン以外の成分が影響していると考えられています。

クロロゲン酸

コーヒーには、ポリフェノールの一種であるクロロゲン酸が含まれています。

クロロゲン酸は、抗酸化作用を持っており、動脈硬化の予防や新陳代謝の働きを活性化させる効果が期待されている成分です。

これらの効果により、血糖値を安定させてくれるとも言われています。

カフェイン

国立国際医療研究センターの研究結果とは異なりますが、別の研究では、カフェイン入りのコーヒーを飲んだ方が血流が3割ほど増加したとされています。

カフェインは、血糖値以外にもさまざまな効能が期待されている成分です。

注意すべきポイント

こぼしたコーヒー豆

コーヒーは、血糖値を下げるという研究が多く報告されていますが、注意点も報告されています。

とくに血糖値を下げるという効果は、糖尿病を発症していない方のみに期待される効果です。

ここからは、注意すべきポイントを解説します。

血糖コントロールを乱す

コーヒーに含まれるカフェインは、血糖コントロールを乱す可能性があります。

糖尿病の予防には効果的ですが、すでに糖尿病を患っている方は注意が必要です。

砂糖やミルクには注意

コーヒーに血糖値を下げる効果があっても、砂糖やミルクを多く加えると血糖値は上昇します。

血糖値を下げる効果を期待する場合は、ブラックで飲みましょう。

寝不足で飲むブラックコーヒーには注意

寝不足時にブラックコーヒーを飲むと、食後の血糖値が上昇しやすくなるという研究がイギリスで発表されています。

寝不足のときほど濃いブラックコーヒーを飲みたくなりますが、血糖値の面では注意が必要です。

インスタントよりもドリップコーヒーがおすすめ

インスタントコーヒーでもドリップコーヒーでも基本的な飲み方は同じです。

しかし、血糖値の面からはドリップコーヒーがおすすめ。

インスタントコーヒーの製造工程で加熱処理され、クロロゲン酸が減少するためです。

クロロゲン酸は、生前の状態で最も多く、焙煎するほど減少します。

コーヒーに期待されるさまざまな効果

ドリップコーヒー

ここまでコーヒーの血糖値に関わる効果について解説しました。

コーヒーには、血糖値の減少以外にもさまざまな効果が期待されます。

以下では、コーヒーに期待される効果についてまとめました。

心疾患・脳卒中・呼吸器疾患による死亡率の低下

コーヒーに含まれるクロロゲン酸は、体内で代謝されてフェルラ酸という成分に変化します。

フェルラ酸は、血液をサラサラにするため、脳梗塞や心筋梗塞の発症を防ぐ効果があると期待されている成分です。

また、呼吸器疾患による死亡リスクも低下するという研究結果もあり、カフェインが呼吸器機能の改善に効果があるとも期待されています。

覚醒効果

コーヒーに含まれるカフェインには、覚醒効果があり、眠気覚ましの代わりにコーヒーを飲む方も多いです。

個人差はありますが、カフェイン摂取後30分ほどで覚醒効果が出始め、若い世代では3~4時間、高齢者ではさらに長い時間効果が期待できます。

空腹時にはカフェインの効果がより早く現れ、満腹時には効果が遅く現れるという特徴も。

また、覚醒状態を長く持続したい場合には、吸収が遅いアイスコーヒーの方が効果的です。

ダイエット効果

カフェインには、血管を拡張する効果が期待できるため、ダイエット効果が期待できます。

基礎代謝の上昇や、脂肪燃焼促進などの効果が期待できるので、ダイエット時にコーヒーを飲むのも推奨。

利尿作用もあるので、脂質や老廃物が排出されやすくなる点もメリットです。

リラックス効果

コーヒーの香りには、人をホッとさせるリラックス効果が期待されています。

美味しいコーヒーとともに、ゆっくりした時間によりストレスが軽減される点もメリットです。

COFFECEでは、よりゆったりとした空間を提供するため、インテリアやカフェデザインなどにこだわったお店作りを行っています。

まとめ

コーヒーが血糖値を下げるという研究は多く発表されています。

特に、糖尿病の予防には大きな効果が期待でき、普段からコーヒーを愛飲するのは大きなメリットです。

お手軽なインスタントコーヒーを飲む方も多いですが、せっかくならドリップコーヒーやお店で提供している本格的なコーヒーをお楽しみください。

投稿者プロフィール

ryonote
コーヒー歴10年以上。コーヒーと紅茶を愛するwebライター。
喫茶店が大好きで、新しい味わいとデザインに出会うために日本中を旅しています。
webマーケティングやwebデザインも手掛ける。最近の趣味はインドアガーデニング。