レアなコーヒー豆「ピーベリー」とは?味や特徴を解説【レアコーヒー】

コーヒー豆

ピーベリーという言葉に聞き覚えはありますか?

コーヒー好きの方であれば、ピーベリーコーヒーという言葉を聞いた経験があるかもしれまません。

ピーベリーは、レアなコーヒー豆として知られています。

収穫量の5%程度しか取れないピーベリーは、一部のコーヒー愛好家に大人気。

残念ながらカフェでもピーベリーを打っているお店はほとんどありません。

今回は、なかなかお目にかかれないレアなコーヒー豆ピーベリーについて解説します。

ピーベリーとは?

コーヒー豆

ピーベリーは、形が丸いコーヒー豆を言います。

本来コーヒー豆には、1つの実の中に生豆が2粒向き合うように入っており、楕円の形状です。

しかし、一部のコーヒー豆は、種子が1つしか入っておらず、丸い形をしたコーヒー豆があります。

これをピーベリーと言います。

Point

ピーベリーはコーヒーの種類ではないので勘違いしないようにしましょう。

ピーベリーに対して、通常のコーヒー豆をフラットビーンと呼びます。

収穫量は少なく希少

ピーベリーは、全体の収穫量の5%程度しか生産されません。

きわめてレアなコーヒーですが、コーヒーチェリーの状態では、ピーベリーかフラットベリーかを見分けるのは難しいです。

ほとんどの場合では、コーヒー豆を選別(スクリーン)する段階で判断されます。

ピーベリーの選別はすべて手作業で行われるため、ピーベリーコーヒーは高価になる傾向があります。

ピーベリーは栄養が多い

ピーベリーは、本来2つの種子にいきわたる栄養素が1つの種子に注がれた豆です。

栄養素だけでなく、風味や個性もたくさん含まれています。

フラットベリー比べ、ミネラルや油分が多く含まれていると言われる場合も。

ピーベリーが生まれる理由

どうしてピーベリーができるのかは、厳密には明らかになっていません。

枝の先端や栄養の届きにくい場所でできるとも言われていますが、明確な理由はわかっていないそうです。

コーヒーの種子の1つが栄養不足で駄目になってしまった場合にできると考えられています。

ただし、栄養過多によってピーベリーが出来るという説もあり、ほかにも天候や交配条件などさまざま。

ピーベリーとフラットベリーの違い

コーヒー豆

ここまでピーベリーとは?について解説しました。

レアなピーベリーは高価で取引される場合が多いですが、価格以外にもフラットベリーと明確な違いのあるコーヒー豆です。

ここからは、ピーベリーとフラットベリーの違いについて解説します。

ピーベリーは欠点豆?

ピーベリーが欠点豆と判断されるケースはまれです。

ピーベリーは希少かつ、手作業での判別が必要なため、フラットベリーに比べ高価で取引されやすいです。

フラットベリーよりもおいしい?

ピーベリーは、ほかのコーヒー豆よりもおいしいという話をよく聞きます。

たしかに、ピーベリーにはフラットベリーに比べ、栄養素が集中しており、豆の形が丸く焙煎しやすいという面も。

しかし、元々の成分は同じであり、味に大きな変化はありません。

現在では、ピーベリーは希少性から心理的においしいと思うと考えられています。

気分的に優雅になれるのは間違いないので、興味がある方はぜひ味わってみてください。

焙煎度により風味が変化する

ピーベリーは、クセがなく、優しい風味ですが、焙煎度によって風味が変化するコーヒーでもあります。

中煎りは、まろやかで軽い口当たり。

深煎りは、濃厚なコクと重厚なボディを楽しめます。

Point

専門店やショップでは中煎りをおすすめしている場合が多いですが、さまざまな焙煎度でお試しください。

ピーベリーを楽しめるコーヒー豆

コーヒー豆

ここまでピーベリーとフラットベリーの違いを解説しました。

ピーベリーは、コーヒーの種類に関わらず、あらゆるコーヒー豆の木から発見されています。

ピーベリーは、フラットベリーに比べコーヒー豆の特徴がよりよく現れるメリットも。

ここからは、おすすめのピーベリーコーヒーをご紹介します。

ブラジル ピーベリー

ブラジルコーヒーのピーベリーは、比較的手に入れやすいコーヒーです。

ブラジルコーヒーらしい香ばしさ、軽やかでマイルドな口当たり。

上品な香りは、多くの方におすすめのコーヒーです。

ブルーマウンテン ピーベリー

指定地区でのみ栽培されるブルーマウンテンコーヒー。

ただでさえ希少性の高いブルーマウンテンのピーベリーは、どれほど貴重なものかよくわかります。

上品な酸味と優しい甘み。

黄金のバランスと称される風味はブルーマウンテンならではの味わいです。

ハワイ コナ ピーベリー

世界的に高品質なコーヒーとして知られるコナコーヒー。

ハワイ島の西岸で栽培されており、コナ100%は大変高価なコーヒーです。

ピーベリーは、基本的にブレンドではなくストレートなため、コナコーヒーのピーベリーは、とても高価になります。

爽やかな酸味と力強い香りが特徴。

お土産にもぴったりのコーヒーです。

タンザニア ピーベリー

タンザニアコーヒーのピーベリーもポピュラーなコーヒーです。

タンザニアコーヒーでは、キリマンジャロが有名ですが、伝統的なタンザニアコーヒーのピーベリーが欲しいというニーズも多くあります。

かつてはピーベリーはタンザニアでしか取れないと勘違いされるほど、メジャーに出回っていたことも。

フルーティーで、心地の良い酸味が特徴です。

まとめ

今回は、レアなコーヒー豆ピーベリーについて解説しました。

ピーベリーは、コーヒー通に長く愛されてきたコーヒーです。

その希少性は、優雅で魅力あるコーヒータイムを提供します。

興味がある方は、ぜひ味わってみてください。

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投稿者プロフィール

ryonote
コーヒー歴10年以上。コーヒーと紅茶を愛するwebライター。
喫茶店が大好きで、新しい味わいとデザインに出会うために日本中を旅しています。
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